恋と上司の甘い相関関係
そんなことを考えながら仕事をしていると…


「相川さん、ちょっといい?」


「はい!」



専務に呼ばれてデスクへ向かう。


仕事の話かと思いきや、あたしにしか聞こえないように小声で話しだした専務の用件は意外なことだった。



「実はね、昨日結城さんのお見舞いに行ったんだけど…
彼女、あなたに会いたいって言ってたのよ」


「えっ……あたしに、ですか!?」



結城さんの意識が戻ったことは今朝の朝礼で聞いて安心したのだけれど。


まさかそんなことを言ってたとは思いもよらず、すっとんきょうな声を上げてしまった。


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