恋と上司の甘い相関関係

「また時間がある時にお見舞いに行ってもらえるかしら？」


「はい…、わかりました」



あたしに会いたいなんて、一体どんな風の吹き回しだろう。


それも気になるけど、あたしはもう一つの疑問を聞きたくて仕方なかった。



「あの……部長って本当に体調が悪いんですか？」


「──え？」



こんなこと、本当は専務に聞くべきじゃないよね。


言ってから少し後悔したけれど…


一瞬驚いた顔をした専務は、すぐに真顔になってこう言った。



「…今からちょっと二人で話しましょうか？」



専務が指差す時計を見ると、ちょうどお昼休みに入ったところだった。


何を話すんだろう……。