恋と上司の甘い相関関係
◆マーブル模様の想い
とりあえずあたしは二つ返事で頷いた。
千葉ちゃんには先にご飯を食べててもらうように言ってから、専務に連れられて応接室に入る。
二人掛けのふかふかのソファーに促されて腰掛けると、その向かいの椅子に専務が座った。
「…ここからは専務としてじゃなくて、あの子の母親として話させて?」
少し緊張した面持ちのあたしに、専務は少し微笑みを携えてそう言った。
「はい」と返事をして頷くと、専務は単刀直入に話しだす。
「体調不良だなんてのは真っ赤な嘘。本当のこと言うとね…
今拓海は自宅謹慎中なのよ」
「えっ──謹慎中!?」