恋と上司の甘い相関関係
その“誰か”は
拓海さんだったの──!?



「『あの子はいい目をしてる。見てると心が澄んでいくような不思議な感覚になるんだ』…なーんて言ってた。

だからたまにお忍びで調理部に様子を見に行ってたみたいよ」


「うそぉ……」



クスクス笑いながら言う専務の言葉は、にわかには信じられなかった。


まさか、そんな前からあたしのことを見てくれていたなんて──…



「それでピンときたの。きっとその子が拓海を変えたんだろうなってね。

だから私もその子を見てみたくなって、強引に常務に連れてこさせちゃった。
『上司命令だ』って言ってね」


「上司命令……」



どこかで聞いたな〜、その悪魔なフレーズ…!


< 329 / 371 >

この作品をシェア

pagetop