恋と上司の甘い相関関係
結城さんがいる個室にはあっという間に着き、扉の前で暫し立ち止まっていた。
左手に持っているル・リアンで買ったシュークリームは、
『真理菜の好物だから喜ぶよ』と平岡さんが教えてくれたものだ。
反対の右手を上げて少し躊躇うけれど、色々考えていても仕方ない!と意を決してノックをした。
「はい、どうぞ」
いつもの結城さんの声がする。
緊張しながら扉を開けると、彼女はベッドに座って窓の外を眺めていた。
「……結城さん」
声を掛けると、頭や腕に包帯を巻かれた痛々しい姿でゆっくりこちらを向いた。
微笑んだり歪ませたりもせず、何とも言い難いはかなげな表情で。
左手に持っているル・リアンで買ったシュークリームは、
『真理菜の好物だから喜ぶよ』と平岡さんが教えてくれたものだ。
反対の右手を上げて少し躊躇うけれど、色々考えていても仕方ない!と意を決してノックをした。
「はい、どうぞ」
いつもの結城さんの声がする。
緊張しながら扉を開けると、彼女はベッドに座って窓の外を眺めていた。
「……結城さん」
声を掛けると、頭や腕に包帯を巻かれた痛々しい姿でゆっくりこちらを向いた。
微笑んだり歪ませたりもせず、何とも言い難いはかなげな表情で。