恋と上司の甘い相関関係
「相川さん…来てくれたのね」


「はい…。あの、お怪我の具合は…?」


「軽い骨折と打撲だから、たいしたことないわ」



顔色も良く、思ったより元気そうで本当によかった。


少し安心していると『そこに座って』と椅子に促され、その前にシュークリームを棚の上に置く。



「それ…ル・リアンの?」


「はい、平岡さんから結城さんの好物だって聞いて。
平岡さんもまたお見舞いに来るって言ってました」


「…ありがとう。啓ちゃんにもそう伝えておいて」



そっか…、結城さんは啓ちゃんって呼ぶんだね。


僅かに微笑む結城さんを見て、あたしも少しほっとした。


< 333 / 371 >

この作品をシェア

pagetop