恋と上司の甘い相関関係


──熱気がこもった部屋は、エアコンをつければすぐに涼しくなるけれど…


また熱が出たかのように、あたしのカラダは火照る一方だ。



「この間とは見違えるくらいキレイになったな」



部屋を見回して頭をナデナデされながら言われたのもつかの間、

脱ぎ捨てられた服や下着で、今や床は散らかり放題。



安いベッドは二人も乗ったら重い!と言わんばかりにギシギシと悲鳴を上げる。


それ以上に悲鳴を上げるのは、あたしの破裂寸前の心臓だけど──。



「……ぃや…あ…っ」



こんな声…あたしじゃない!!


出したくもないのに、我慢出来ずに口から漏れてしまう。


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