恋と上司の甘い相関関係
またこの人は変な冗談を…!


半ばあきれ気味でじと〜っと見つめていると、三神さんはニヤリと笑ってあたしの耳に顔を近付ける。



「今度はオレが、拓海さんからキミを奪っちゃおうかな?」


「なっ……!?」


「じゃ!そーゆうことでまたね〜♪」



神出鬼没な小悪魔は、またキラキラスマイルを浮かべると軽く手を振って去っていった。


あたしは目が点になったままその後ろ姿を見送る。



「付き合って早々、嵐の予感?」


「…んなワケないでしょ!」



とりあえずいちごミルクにストローを挿すあたし達。


冗談だか本気だか分からないけど、関係ないわ。



「あたしは絶対揺らいだりなんかしないんだから!」




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