恋と上司の甘い相関関係
「どう見てもこれは森にしか見えないだろ」


「生クリームですっ!!」



どこが森に見えるのよ!

ていうか、勝手に覗かないでほしい…。



「でも誕生日ケーキってのはアリだな。また会議で提案してみろよ」


「そうします!」



あたしの頭をポンポンと撫でて微笑む拓海さん。


惚れた弱みというのか…

意地悪なことを言われても、そうされるだけですぐに許せてしまう。



「待たせて悪かったな。帰ろう」


「はいっ!」



拓海さんの仕事が終わるまで待っていたあたしはルンルン気分で帰る支度をする。

まるでご主人様の帰りをしっぽを振って喜ぶ犬みたいだ。


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