恋と上司の甘い相関関係
ま、ま、まさか……


「幽…霊……!?」



いやいやいやいやいやいや!!!


そんなことない!

そんなの絶対いないって!!


そう思おうとして頭をぶんぶんと振るけれど、足音は止むどころかどんどん近付いてくる気がする。



「う、嘘でしょ…!?」



──コツ…コツ…コツ、コツ



いや……

やめてやめてやめて!!



──コツッ!


「キャァァ──ッ!!!」



足音がすぐそこまで来た時、

あたしはホラー映画さながらの叫び声を上げて、両耳を塞ぎながら床にしゃがみこんだ。



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