恋と上司の甘い相関関係
それから専務は、

『遠慮なんかしないでおもいっきりやんなさい!!』

と、満面の笑顔であたしに喝を入れていった。



なんだかお母さんみたいな専務に思わずふふっと笑ってしまったけど。


あたしの心に爽やかな新しい風が吹き込んだような気がした。



──うん、やれるだけやってみよう。


あたしなんかが本当に力になれるかは分からないけど、少しでも役に立ちたい。



それにしても、あたしが調理する姿を見て──
ってことは、専務に言ってくれたのは調理部長なのかな?


まさかそんなとこ見てくれてたなんて……素直に嬉しい。


よーし、もっとがんばろ!



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