恋と上司の甘い相関関係

そんなことがあったから、あたしはいつもに増してやる気で今日の会議に臨んでいた。

新商品についてもあたしなりに考えてきたし。


でもそれは他の人だってもちろん同じで、会議中は各々のアイデアが飛び交っていた。


色々な考えがあって面白いなぁ、なんて呑気に思いながら聞いていると…


「相川!」


「──は、はいっ!?」



突然ヘンタイ貴公子(呼び方が定まらない…)に名前を呼び上げられ、ピシッと姿勢を正した。


手には何やらルーズリーフのような紙を一枚持っている。

それを眺める、真剣で冷ややかな瞳──


げ……あたし怒られるのかな…?



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