恋と上司の甘い相関関係

「……何やってんだ?」


「…ふぇ…っ!?」



突然聞いたことのある男の人の声が投げ掛けられて、あたしは恐る恐る顔を上げた。


すると、そこにいたのは女の人の幽霊……では全くなく。


キレイな顔を歪めて変なモノを見るような目であたしを見ている、澤村部長だった。



「へっ…あれ…?部長!?」


「お前うるせーよ!鼓膜が破れるかと思ったぞ」


「え…あ…ご、ゴメンなさいっ!!」



うわぁ、すっごい不機嫌そうな顔してる…!

絶対怒られる!!


今度は違う恐怖が襲ってきて、あたしはしゃがみこんだままびくびくしていた。


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