恋と上司の甘い相関関係

「……と、それから相川の案も採用することに決定した」



そうそう、やっぱり“相川”って呼ばれる方が落ち着くんだよね。

名前でなんて家族と友達にしか呼ばれないもん。



「……おい、相川?」


「雅ちゃん!」


「──えっ?」



突然隣から千葉ちゃんが耳元でコソッと呼んだ声が聞こえて、あたしはハッと我に返った。


やばっ、会議中なのにぼーっとしてた!!



「お前聞いてんのか?会議中にボケッとするな」


「すみませんっ!!」



澤村部長が眉間にシワを寄せつつ、鋭く冷たい視線をあたしに突き刺す。


ぎゃー!!久々に鬼部長のカオになってるー!!!


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