恋と上司の甘い相関関係
「あたしもバッチリ協力するから!頑張ろうね」


「うん!ありがとう」



嫌な顔一つせずにいつもサポートしてくれる千葉ちゃんが、あたしは大好きだ。


千葉ちゃんが男だったら絶対素敵な彼氏になるなぁ…。


そんな妄想をしながら、トイレに寄ってくという千葉ちゃんと別れて一人で事務所へ戻ろうとしていた時。



「納得いかないわ!」


「──…!?」



今は使われていないはずの調理室の方から、女性の怒っているような声が聞こえて思わず足を止めた。



この声は……結城さん?

誰かに怒ってるの?


少し気になったあたしは、泥棒のように静かに足を進めていた。


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