恋と上司の甘い相関関係
壁にくっついてそっと顔を覗かせる。

姿が見えたのはやっぱり彼女……結城 真理菜(ユウキ マリナ)さんだった。



結城さんはあたしの5歳上の先輩で、お嬢様風のキレイな女の人。


仕事は出来るんだけどちょっとツンとしたところがあって、あたしはどちらかと言うと苦手なタイプ…。


でも結城さんが感情を顕わにすることは珍しいから、気になって仕方なかった。




「どうして私の案が却下されるのよ!?」


もしかして、スイーツの件?



「あんな入ってまだ3ヶ月も経たないような子の案を採用するなんて…!」



──えっ……あたしのこと?



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