僕は君を抱きしめることができない
あの教室かな?






教室の前で立ち止まる。






一応、髪を整え制服のホコリを払う。






そして静かに教室の扉をあけた。






「し、失礼します……」






中に入るとそこにはあの奇麗な先生がいた。






ツカツカと先生は近寄る。






そして、ボクの目の前で止まる。






お、怒られる……っ!






そう思って目をギュッとつぶると、思いもよらない言葉を言われた。






「理事長から話は聞いていますよ」






ニッコリと笑顔で言う先生。






話は聞いてるって何をですか?






頭にハテナを浮かべるボクだったが、それを気にせずどんどん話を進めていく先生。






「それじゃあ、一度授業を中断します。みなさん、前を見てください」






< 39 / 41 >

この作品をシェア

pagetop