女豹と秋桜

菜々


目覚まし時計の音が鳴り響く。

まだ重い瞼をこすると彼女もまた、眠そうにしていた。

僕は彼女を抱き締めて言った。

「おはよう。菜々」


菜々は僕の腕の中でおはようございますとちいさく呟いた。















僕はゆうべ、櫻井菜々という後輩を好きになった。
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