女豹と秋桜
英里と沙英が帰って来て二週間がたった。


僕は相変わらず、時間を見ては菜々に会いに行っていた。


菜々には菜々にしかない癒しが、僕にはとても心地よかった。


菜々は料理上手でいつも僕が顔を出せばおいしいご飯を出してくれた。


菜々といることに満足して何もしない日さえもあった。


僕はいつもメールは読んだらすぐに消す。

このクセのおかげで英里にばれることなく菜々と居れた。



不思議で幸せな時間だった。





長く続くはずのない時間。
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