女豹と秋桜
僕は病室をでて、ゆっくりと歩き始めた。
病院近くの小さな公園のベンチに腰掛け、
すぐそばの自動販売機で買った缶のアイスコーヒーを一口飲み、
ずっと我慢していたタバコに火を点けた。
ゆっくりと呼吸する。
ポケットに手をやって携帯電話を取り出す。
今日が元々休みだったが、長期休暇をずらして明日からに出来るのか会社に聞こう。
僕は会社に電話をした。
電話に出たのは僕が可愛がっている後輩だった。