〜雨のち晴れたら〜
僕の後ろの席は、佐野 勇助(ゆうすけ)と言う、校内でもまあ目立っている人だ。


とりあえず、振り向いてみると、佐野勇助は何も言わないし、目も合わせずに、一枚のメモ書きを突き出した。


とりあえず、受け取って、前を向こうとした時だった。

「おい!中川!!」



授業をしていた数学の先生が、僕の名字を呼びながら、凄い形相で睨み付けている。

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