Say love 【短編】
Say love
チョコレート
あちこちから甘いにおいが漂う。
今日はバレンタインデー。
日本では女の子が好きな男の子にチョコレートをあげる日。
もちろん私も大好きな彼氏、裕也のためにチョコレートを持ってきた。―――二つ。
一つは、おいしいゴディバのチョコレート。
もう一つは、昨日一生懸命作った手作りのトリュフ。
普段からそっけない裕也に手作りを渡すのが怖くて、渡せないまま放課後になってしまった。
半年前に告白してくれたのは裕也の方だけど、どうしてあんなにモテる裕也が私なんかに告白してくれたのか未だにわからない。
この半年、私ばっかりどんどん好きになって。
裕也はたまに気まぐれな軽い触れるだけのキスをして、
私にほのかな裕也のぬくもりだけを残して私から離れる。
それ以上近づくことも、触れることもしないで。
そうして、私ばっかりその小さなぬくもりにすがってて。
でもすぐに冷えていく唇は私を余計寂しくさせる。
いつもいつも、私ばっかり追いかけてるんだ。
今日はバレンタインデー。
日本では女の子が好きな男の子にチョコレートをあげる日。
もちろん私も大好きな彼氏、裕也のためにチョコレートを持ってきた。―――二つ。
一つは、おいしいゴディバのチョコレート。
もう一つは、昨日一生懸命作った手作りのトリュフ。
普段からそっけない裕也に手作りを渡すのが怖くて、渡せないまま放課後になってしまった。
半年前に告白してくれたのは裕也の方だけど、どうしてあんなにモテる裕也が私なんかに告白してくれたのか未だにわからない。
この半年、私ばっかりどんどん好きになって。
裕也はたまに気まぐれな軽い触れるだけのキスをして、
私にほのかな裕也のぬくもりだけを残して私から離れる。
それ以上近づくことも、触れることもしないで。
そうして、私ばっかりその小さなぬくもりにすがってて。
でもすぐに冷えていく唇は私を余計寂しくさせる。
いつもいつも、私ばっかり追いかけてるんだ。
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