Say love 【短編】


ようやく搾り出した小さい声に裕也は目を見開く。




「ひな‥‥?」


「裕也が、好きだよ‥」


「‥は、うそだろ‥‥?」



嘘じゃない。



嘘なんかじゃない。



こんなにもこの胸を焦がすのはいつだって、裕也だけだから。




「‥‥うそだ‥‥」




目を片手で覆って、自嘲気味に搾り出すような声。




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