失恋の先にあったもの
それからの事は覚えていない。
ただ優美ちゃんと友達になり、「よろしくね」と言って、秀ちゃんに「やっぱり用事あるから帰れない」と言った事しか覚えていない。
「グズッ。帰らなきゃ。」
時刻はもう5時半。
授業は3時に終わったから、軽く2時間は泣いていたようだ。
5月ということもあり、まだ暗くなっていないけど、そろそろ帰らないと門を閉める先生にも迷惑だろう。
「あ、今日は部活なかったんだ。」
グラウンドを横切って歩いていると、いつも活気良く部活をしている人達がいない。
通りで静かだったわけだ。
あれほど出ていた涙も、もう引っ込んでしまった。
「スッキリしに行くか。」
もうすでに閉まっている門を飛び越え、賑やかなショッピングモールに行く。
やっぱりまだ賑わっているこの辺りは、1人寂しくなった私の心を癒やしてくれる。
「あっ。」
そういえば、私今度から秀ちゃんとは帰れないんだ。
相手は彼女がいるんだ、それくらいわかる。
「どうしよ。」
そんなことを思いながら、ショッピングモールの端にある、カラオケ店に入った。
ただ優美ちゃんと友達になり、「よろしくね」と言って、秀ちゃんに「やっぱり用事あるから帰れない」と言った事しか覚えていない。
「グズッ。帰らなきゃ。」
時刻はもう5時半。
授業は3時に終わったから、軽く2時間は泣いていたようだ。
5月ということもあり、まだ暗くなっていないけど、そろそろ帰らないと門を閉める先生にも迷惑だろう。
「あ、今日は部活なかったんだ。」
グラウンドを横切って歩いていると、いつも活気良く部活をしている人達がいない。
通りで静かだったわけだ。
あれほど出ていた涙も、もう引っ込んでしまった。
「スッキリしに行くか。」
もうすでに閉まっている門を飛び越え、賑やかなショッピングモールに行く。
やっぱりまだ賑わっているこの辺りは、1人寂しくなった私の心を癒やしてくれる。
「あっ。」
そういえば、私今度から秀ちゃんとは帰れないんだ。
相手は彼女がいるんだ、それくらいわかる。
「どうしよ。」
そんなことを思いながら、ショッピングモールの端にある、カラオケ店に入った。