失恋の先にあったもの
「あぁーっ!スッキリしたっ。」


時刻は8時。


私はあれから“1人カラオケ”というものに行っていた。


この前友達のかんちゃんが「スッキリしたいときは1人カラオケよっ!」って言ってたから、試しに行ってみたのだ。



「流石かんちゃんだよ。」



かんちゃんの言うことに嘘はない。
かんちゃんのアドバイス通りにやると、何もかも上手くいく。



「でも喉カラカラ~。」


あれからずっと歌っていたので、かなり喉が痛い。


とりあえずコンビニにでも寄って飲み物買おう。


うん、それがいい。




「いらっしゃいませー。」


店員の気のぬけた声をききながら飲み物コーナーに行く。



…炭酸もいいけど、喉痛いからなぁ。



「ちょっとちょっと。」



やっぱり甘くカルピスとか?



「ねぇねぇ。」



緑茶もいいなぁ…。



「おーい。」



この際飲み物やめてアイスとか?



「きこえてますかー。」



なんかさっきからうるさいな…。

って、



ん?








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