愛さえ魔術と呼ぶのなら

「香、、、!」

一匹の蛇が力なく倒れていくのが見えた。

きょう、、、それがこの蛇の名前なのか

「あーあー香が死んじゃったじゃない、兄弟なのにさ、だから君は嫌なんだ」

「お前のことなどしらん」

え、、、なんで、、、

兄弟がこんな目に遭ってるのに平気なの、、?

「そんなことより蛇、『それ』よこせ」

「あー、これ?いいよ、僕その子のほうが欲しくなっちゃった、もう死んでるだろうけど」

目の前には口から血を流し目をうすく開いて倒れている蛇男。


どうして、、、


「ふーん、お前の毒はそんなに強いのか、まぁ人間なんてどうでもいいけど、、、」

グイッと肩を掴まれた。


、、、!!!


「と思ったが、、、やめた、この娘は俺がもらっていく」


「えー!何言ってるの!?やだやだやだぁ!僕が貰うんだから」

「知るか」

「じゃあ、、、いなくなってもらうしかないね」
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