ヨカナーンの首
嘘でしょ


私はあなたのために


あなたを汚さないように


目をそらしていたのに?



「ええー?

じゃあ与加那は、もし猿目がこう、じーっとお前のこと見てたら、どうなんだよ」


「ああ、そうだったら良かったのに。

猿目が目をそらすたびに、俺は虫酸が走るんだ。

いらだって仕方がない」



私は目をそらすたびに、彼の脳を壊していたのだろうか。



「猿目が俺を見てくれたら、俺は猿目と付き合うよ」



< 12 / 16 >

この作品をシェア

pagetop