Sakukoi…



高校に近づくにつれて
桜が多くなる。

風に吹かれて木が揺れて
桜の花びらが舞い落ちてて
きれいだなーって思った。



「花びらついてるよ」


嘘から声がしたとおもったら、
私が振りかえる前に
後ろから私の頭についた花びらを
優しくとってくれた。


「あ、ありがとう。」


振りかえると、
背が高くてかっこいい男の子が立っていた。


その男の子は桜の花びらを
私に渡してスタスタと歩いていった。


「愛、今の人知り合い?」

「…ううん、初めてみた人。」

「かっこ良かったねー」

「うん。
…あっ!亜梨沙見て!
花びらハートの形してる!」

「本当だ!
恋芽生えちゃうんじゃなーい?」

「もぅ!そんなんじゃないよ!」





私は半分怒りながら言ったけど、
まさかこの出会いが
私の人生を
変えてしまうことになるなんて
すこしも考えていなかったんだ。










< 2 / 2 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop