「アルバイト」
1-3
お店に着くとタイキがいた
「どこ行ってたんだ?店まで閉めて」
「お客さんのところに行ってたんだよ♪」
「どういう事だ?」
「「これ」を見てもらえれば分かるよ」
ツクミさんは袋に包まれた刀を見せた
「なるほどな」
「また話してみるかい?」
また?
「あぁ、久しぶりだからな、話してみるか」
居間に行き刀に貼ってあったお札をはがした途端、刀の柄に目が出てきた
辺りをギョロギョロ見ている
ホントに生きてる…
「よぉ、話すのは3年振りくらいか」
〔久しぶりね、ツクミも久しぶり〕
「ボクは毎日見ていましたよ♪」
〔はいはい、相変わらずで、あなたは…〕
刀はギョロっとこっちを見た
「ナ、ナオです」
〔ナオね、よろしく、で、なんであたしをあの家から追い出したの?〕
「いえね、お客さんがあなたの事を気味悪がられていたので♪」
〔ずいぶん機嫌よく言うのね〕
「いつもの事ですから♪」
ツクミさんはニッコリしていた