La'cryma
私は…出来はよくないんだと思う


ミレイヤ家のトゥエルズであるセリン様は勉強もできるし、社交会でも人気がある…


同じように教育しているのにって私は怒られていてばかりだった


そんな私の世話役がミリー


彼女の存在が私の支えだった


ユーリ「んーっ!んーっっ!!おいしいっ!!やっぱりミリーのティラミスは大好きだ!」


ミリー「ありがとうございます。」


ユーリ「ミリーがママだったら良かったのになぁ…」


ミリー「そんなことを言ってはだめですよ。ユーリ様が生きていられるのもミレイヤ様のおかげなんですからね。」


ユーリ「ごめんなさい…あー、今日の社交会やだなぁ…」


ミリー「私はユーリ様の歌が好きですよ。」


ユーリ「ほんとっ!?セリン様よりも!?他のトゥエルズの人たちよりも!?」


ミリー「はい。ユーリ様の歌が一番好きです。」


ユーリ「うー。ミリー大好きっ!」


そうやって…


特別幸せでもないけど、不幸せでもない日々が続いて…
社交会で素敵な人に出会って、結婚して、子供ができて、子供を育てて、子供が結婚して、孫ができて…笑顔で死んでいく。

そんな当たり前の人生…


人が繰り返してきた当たり前の流れの中に自分もいると思っていた


あの日までは…
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