GOONY
「洋はパスをもっているのか?」
「村で必要が無かったので…」
パスは携帯端末のことだ、IDを登録することで身分証として利用することが出来き生活の全てをパスだよりにしている人も多いとゆう。
村は全員顔見知りなので必要が無かった。
最近の"流行り"はAIとバイオテクスで作られた動くパスペットだと教えられた。

「そうか!荷物を置いたらパスの登録に行こう。街ではパスがないと不便だ。連絡のとりようもないしな。それ最近は物騒な事件が起きている。」
「物騒な事件?」
「ん?…あぁ。血痕が付いた場所が最近良く見つかるんだ。だが不思議なことに怪我人は何処にもいないんだ。」
血痕…さすがに町にもなると凶悪事件が起きるんだな。
そんなことを思い浮かべていると、車はブレーキを踏んだ。

「さぁついたぞ。ようこそ我が家へ」
住宅街の端、小綺麗まではいかないが、錆びついた実家より白い一軒家がそこにあった。
「お邪魔しまーす。」
「違う違う!今日からは”ただいま”だ!」
玄関で仁王立ちしながら、ちちちっと指を振りながら
なんと恥ずかしいことを平気でゆうのものだ。
とても航一さんらしいその姿にすこしハニカミながら僕は言った。

「た…だいま。」
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