GOONY

出会い

船は沖合へ進む、港はもう見えない。
さっきの起きた事は自分の中でも信じられない事だった。
あの親父があんな風にお応援してくれていたなんて。
あんなふうに見送ってくれるなんて。
船長に教えてもらわなければ、振り返らなかったかもしれない。
ぶっきらぼうに交わした言葉が寂しくも思えた。

人影は少ない船内で寝場所を確保すると、すぐに眠気に襲われた。
今日一日に起きたことが、なにだか幸福感のようなものに感じながら眠りについた。
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