こちらミクモ探偵事務所3

「……うん、うまい」

「……気を付けろよ」

「うん、行ってきます。必ず帰ってくるから」

「当たり前だ。帰ってこなかったら承知しない」

「もちろん!」

「来世まで呪うから」

「それは怖すぎるから止めて」

そう言って、彼は笑いながら家を出ていった。

心なしか、笑顔が悲しそうに見えた。

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