こちらミクモ探偵事務所3

「厄介だ……」

狸翠は小さく呟いた。
紘哉も同意するように頷く。

「昨日おじさんが色々と大切な物を俺に渡してきた。
……フラグだったのかも知れないな」

「え?何?電気プラグ?」

「……ワザと言ってるだろ」

「いやいや、本気。『本気』と書いて『マジ』と読むから」

「今いらない。そう言うのいらない」

「それで、電気プラグがどうかしたのか?」

「……もういいです」

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