こちらミクモ探偵事務所3

「なるほどな……」

狸翠は一通りメモを取り終えると、もう一度舐めるようにメモを見回した。

そして、ゆっくりと顔をあげる。

「どうしたんですか?」

「あのさ、このタイミングで嫌なこと思い出したんだけど」

「思い出さなくていいです。今すぐ抹消してください」

「で、お前に話そうと思うんだけど」

「……話してください」

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