こちらミクモ探偵事務所3

「それがどうかしたんですか?」

特に今回の事件と関わりはない。
怪しげに眉をひそめる紘哉。
狸翠はタバコに火をつけると、ふうっと白い煙を吐き出した。

「……三雲芳樹の経歴を洗ってみた」

「……」

「彼は、ずっと黒蜜会の悪事を暴こうと、彼らを追っていたらしい」

「……!」

途端に紘哉の目が見開かれる。

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