こちらミクモ探偵事務所3

「じゃあ、おじさんは……!」

「分からない。けど、今回の誘拐に黒蜜会が一枚かんでいそうだ。
じゃなきゃ探偵は消えたりしない」

「……誘拐」

「もしかすると、芳樹さんも誘拐されたのかもな。下手したら……」

狸翠は親指で首を切る真似をする。
紘哉の背中をサーッと嫌なものが駆けていった。

「いつもなら朝までには帰ってくるのに……」

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