こちらミクモ探偵事務所3
「――ねぇ、先生?」
ゆっくりと悠里に近寄る。
ネクタイを緩め、Yシャツのボタンを外しながら。
悠里もゆっくりと後ずさる。
やがて壁に背中が触れると、彼女はズルズルとその場にしゃがみこんだ。
彼も悠里の側に寄り、スッとしゃがみこむ。
「いくらなんでもさ、からかうのはよくないと思うけど?」
「何で?」
「何でって……男子高校生は皆健全。いつこう言うことが起きてもおかしくない」