こちらミクモ探偵事務所3

そう言いつつ、彼は片方の手を悠里の頬に添えた。
抵抗しようとする彼女の手を、もう片方の手で拘束する。

そして彼は妖しく笑った。

「……どう?年下に攻められる気分は?」

「……」

頬を赤らめ、明後日の方向を向く悠里。
年上と言えど、若い女に変わりはない。

恵一の言っていた方法が適用されるはずだ。

紘哉は、こっそりポケットに忍ばせておいたボイスレコーダーのスイッチを入れた。

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