こちらミクモ探偵事務所3

「教えてくださいよ、先生?」

「……何を?」

「色々と。手取り足取り。先生の全身を使って」

「……っ」

「だから――」

紘哉は彼女の耳元へ口を寄せると、甘く低く囁いた。

「隠してること、全て出しましょう?」

「……」

悠里は顔を真っ赤にしながら何度も頷く。
やがて、おもむろに口を開いた。

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