こちらミクモ探偵事務所3

「私は日直じゃなかったから家にいた。一応謝ろうと思って、ケーキまで買ってきた」

「いいお姉さんですね」

「……本当にそう思ってる?」

「もちろん」

フッと笑い、目を細める紘哉。
そして彼は悠里の輪郭から首筋にかけてを人差し指でなぞる。

縮こまる悠里。
すると彼女はとんでもない事を口走った。

「……黒蜜会って知ってる?」

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