こちらミクモ探偵事務所3

紘哉はポケットの中から《宝箱》を取り出し、鍵を開けた。
中に入っているのはチョコレート。
綺麗に並んで入っている。

彼はその中の一つ手に取ると、悠里の口の中へ入れた。
そして、何事もなかったかのように《宝箱》をポケットの中へ仕舞う。

「……何コレ?」

「生チョコ。俺の手作りです」

「すんごく美味しいんだけど……雰囲気台無しだよ」

「ごめんなさい」

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