こちらミクモ探偵事務所3

彼は軽く笑いながら、悠里の顎をクイッと持ち上げる。

少し潤んだ目で紘哉を見つめる。
徐々に悠里の身体が熱を帯びてきているのが分かる。

「……どうして欲しい?」

「さっきのチョコよりも……ずっと甘いやつ……それでちょこっと激しいキス……」

「分かりましたよ、先生」

徐々にお互いの顔が近付いてくる。
悠里はギュッと目を閉じ――

そのまま倒れた。

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