こちらミクモ探偵事務所3

「……2.3分か。意外と長いな」

睡眠薬入りのチョコが入っている《宝箱》をもう一度取り出す。
そして、意味もなく箱をくるくると見回す。

紘哉は立ち上がると、机の上に置いてある携帯電話を開いた。

時計は午後11時を示していた。

着信あり。
知らない番号。
恐らく、狸翠の物と思われる。

折り返し電話をする。

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