こちらミクモ探偵事務所3
「モミの木林……」
芳樹の家に行く間、それらしき林の横を通っていた。
クリスマスツリーはモミの木でできている。
もしかすると、夏紀はここを伝えたかったのかもしれない。
「狸翠さん!モミの木林の近くに蔵みたいなものはありますか!?」
「え?あるっちゃあるけど……」
「そこだ!!」
駆け出していく紘哉の肩を、狸翠が掴んで引き留める。
紘哉はあからさまに嫌な顔をした。
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