こちらミクモ探偵事務所3
「それで?」
「誰かに居場所を知られたら変えるしかない。
と言うことで、夏紀ちゃんはモミの木林の近くの蔵に移動させられたんですよ」
「と言うことは……芳樹さんは松の木の近くで監禁されてるかもしれない」
「恐らくは。追ってこないように」
狸翠は紘哉の肩から手を離した。
彼は、紘哉が持っていた書類を半分引ったくるようにして取る。
そして、その中からこの町の地図を取り出した。
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