こちらミクモ探偵事務所3

「夏紀ちゃん!!」

蔵の柱に縛り付けられたまま、驚いたような目で紘哉を見る夏紀。

制服はボロボロ。
ポニーテールに縛っていたであろう長い髪。
口に貼られているガムテープ。

明らかに監禁されていた跡だ。

「大丈夫か!?」

縄を外そうと夏紀に近寄る。
彼女の目が、徐々に驚きから恐怖の色を帯びてきているのが分かった。

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