こちらミクモ探偵事務所3

彼は夏紀の口元に貼ってあるガムテープを剥がした。
途端に怯えた夏紀の声が聞こえてくる。

「……だれ?」

「大丈夫。お前を助けに来た」

「……本当?」

「嘘はつかない」

そう言って、紘哉は彼女に巻き付いているロープをほどいた。
そして、彼女に向かって手を差し出す。

「立てるか?」

「うん」

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