こちらミクモ探偵事務所3

「……」

紘哉の顔から血の気が無くなる。
恵一は不思議そうに紘哉を見た。

「お前、大丈夫?」

「……」

「おい!何か言えよ!」

「……悪い。顔洗ってくる」

紘哉は席を立ち、ヨロヨロと廊下へ出ていった。

「何だ……アイツ……」

その背中を呆然と見送る恵一。
彼は紘哉の筆箱からペンを取り出し、見ていた記事を四角く囲った。

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