こちらミクモ探偵事務所3

「紘哉さん……でもそれじゃあ……」

羽兎が目の端に涙を溜めながら呟く。
紘哉は首を縦に振った。

「分かってる。それじゃあ、おじさんの意に反してしまう」

「うん……」

「俺はアイツに復讐したくて探偵になった。
アイツを捕まえて、ちゃんと法的な罰を受けさせたい。
おじさんもそれを望んでいるはずだ」

「……うん」

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